WordPressを高速化するプラグイン集【効果を実感できる】

Googleはウェブサイトの速度を高速化するべき、としています。

遅いウェブサイトは直帰率が高まるため、結果的にSEOでも上位に上がりにくい傾向があります。

何かの検索を行って上位に表示されたページに移動する際、極端に待たされるという経験は実際ないのではないでしょうか。

つまり、ブログを高速化するのはSEOで上位表示を実現するための必要条件となっているといえます。

ブログの高速化について、現在何も取り組んでいないのであれば、本記事を参考にプラグインを導入・設定すると大幅に改善できる可能性が高いです。

まずは実際の高速化手法の全体像を初心者にもわかるように解説し、実際の作業手順まで落とし込んで解説します。

このページの内容(目次)

ブログを高速化するメリット・効果

そもそもGoogleはなぜ「ウェブサイトを高速化するべき」と言っているのでしょうか。

大きくは、下記の2点があげられます。

  • 直帰率が改善するから
  • SEO的に良い影響があるから

直帰率が改善する

Google の調査によると、ページの速度が低下すると、下記のように直帰率に深刻な影響が出るとしています。

読み込み時間が 1 秒から 3 秒に増加すると、直帰率は 32% 増加

読み込み時間が 1 秒から 6 秒に増加すると、直帰率は 106% 増加

ウェブに関する主な指標レポート

とりわけ、モバイル端末での直帰率への影響はかなり大きいようで、以下のような利用実態に関するデータが公開されています(英語記事)。

直帰率の改善

内容翻訳

・モバイルランディングページを完全に読み込むのにかかる平均時間は22秒です。
・モバイルサイトの読み込みに3秒以上かかる場合、訪問の53%が直帰します。
・ページの読み込み時間が1秒から7秒になると、モバイルサイトの訪問者が直帰率が113%増加することがわかりました。

Google:Find Out How You Stack Up to New Industry Benchmarks for Mobile Page Speed

このように、ページの表示速度が低下すればそれだけ直帰率が高まることになります。

裏を返せば、ページを高速化できれば、「遅い」ことが原因の直帰を防ぐことができるようになります。

少し工夫して速度を上げるだけでウェブサイトが有用になるのであれば、やらない手はないでしょう?ということです。

SEOに良い影響が出る

直帰というのはウェブサイトで最も避けるべき状況です。

どんなに内容が素晴らしいページであっても、直帰されてしまっては成果が生まれない(読者に届かない)ためです。

このためもあってか、Googleはウェブサイトの速度をランキング要素に加えると明言しています。

ページの速度が速くすれば、ランキング上も有利になります

Googleは検索エンジンの利用だけでなく、検索エンジンからとんだ先のサイトも含めた「検索体験」を安全で高速、尚且つ有用(ユーザーの課題を解決する)なものにしようとしています。

ウェブサイト自体の信頼性(E-A-T)が重視されるようになったのも、速度が重視されるようになったのも(コアウェブバイタル)、検索体験の向上がよりGoogleを多く使ってもらえるための条件と考えているからでしょう。

高速化は「お作法」

以前は高速化は上記のような具体的なメリットがあるから取り組むべし、とされてきました。

現在はもはや遅いページは悪であり、高速化は「お作法」ともいえるほど常識的で重要なものになっています。

  1. レスポンシブ対応が重視された時代
  2. 接続の安全性(SSL対応)が重視された時代
  3. サイトの速度がランキング要素に加わった時代
  4. 検索体験全体が重視されている現在

と時代は流れてきました。

高速化を後回しにしていたり、前提として考えられていないサイトは存在価値自体が低いとみなされつつあります。

もしこれまであまり意識してこなかったのであれば、今からでも遅くはないので早速取り組みましょう。

どのくらいのスピードならOK?

サイトの表示にはどのくらいの速度が必要なのでしょうか。

先ほどの直帰率の調査は2017年から2018年に行われたものであり、5Gが普及する前のことです。

5Gが普及すれば、モバイル端末でのウェブサイトのアクセスも劇的に速度が上がり、そこまで強く意識せずとも大丈夫になる時期が訪れるかもしれません。

しかし、2021年現在、5Gでの通信はまだまだ一般化していない状況ですし、仮に普及していたとしても、依然として「早いに越したことはない」ので重要であり続けることに変わりません。

どのくらいの速度があれば十分か、という点において、以下を目安にすると良いです。

ブログの速度の目安

LCPで良好といえる数値になること(2.5秒以下)

少し難しい言葉が出てきましたが、LCPとは、Largest Contentful Paint(最大コンテンツの描画)の略で、ブラウザの表示の範囲で最も大きい要素の表示が完了するまでにかかる時間、の意味です。

要は、メインのコンテンツの読み込みが完了するまでにかかる時間、と考えたらOKです。

主な高速化手段

WordPress ブログを高速化する手段は主に下記の5つです。

  1. 画像の圧縮
  2. 高速なサーバーを使う
  3. コンテンツのキャッシュ化
  4. プラグインを減らす
  5. コードの圧縮

個人的に効果が大きいと感じた順に並べています。

体感できるレベルで最も効果があったと感じれたのは画像の圧縮でした。

上記のうち、サーバーの変更が必要な2番以外はプラグインで対応が可能ですので順に紹介していきます。

WordPressの高速化 1:画像圧縮プラグイン

画像圧縮プラグイン

画像の圧縮とは、画像データのうち、表示に影響でない部分は削除し、表示に必要な部分だけに絞ることで、ファイル容量を削減することです。

圧縮方法は大きく下記の二つがあります。

ロスレス圧縮圧縮率が低い・データを元に戻せる
ロッシー圧縮圧縮率が高い・データを元に戻せない

1枚ずつ手動で加工するのはかなり手間がかかるので、プラグインを導入すると自動化できます。

といったプラグインがあります。

プラグイン圧縮率無料版制限
EWWW低い圧縮率
Compress J&P高い月500枚まで
Imagify高い月300枚まで
Smush低い圧縮率

上記のような違いがあり、特に人気なのは EWWW Image Optimizer と Compress JPEG & PNG imagesの二つです。

この二つは下記のような違いがあります。

比較項目EWWWCompress
無料版の制限圧縮率を制限枚数を制限
枚数無制限月500枚
サーバー負荷高い低い
ロスレス圧縮無料無料
ロッシー圧縮有料無料
有料版(1枚)0.003ドル0.009ドル
赤字部分はマイナスといえる部分
EWWW Image Optimizer が向いている人
  • 低圧縮でもいいから、無料で枚数無制限で使いたい人
  • 月に500枚以上画像を追加し、ロッシー圧縮したい人(有料版が安い)
Compress JPEG & PNG images が向いている人
  • 無料でロッシー圧縮を使いたい人
  • 有料で使うことを考えていない人
  • 月に500枚も画像を追加しない人
  • 画像の自動生成をしていない人(または自動生成数を少なくしている人)

WordPressで画像をアップロードすると、自動で別サイズの画像を生成します。

この画像生成を止めていない場合、1枚の画像をUPするたびに5~8枚の画像が自動生成されます。

画像の圧縮にはこの自動生成される画像も含まれているため、自動生成を止めていない場合は枚数制限が500枚なら約100種類の画像が圧縮可能です。

自動生成を止めていれば500枚の画像を1か月に圧縮可能です。仮に毎日1記事作成し、1記事につき10枚の画像を作っても、300枚ほどですので500枚あれば十分足ります。

このため、当ブログでは、自動生成を止めた上で Compress JPEG & PNG images を利用するのをお勧めしています(無料かつ高圧縮、サーバー負荷が低いので)。

WordPressが自動で画像を生成するのを止める方法

私は割とストイックにプラグインを削りたいタイプなので、Compress JPEG & PNG images のオンライン版である TinyPNG を利用しています。自動で圧縮されるとチェックをし忘れることがあるので、手動で加工しそのままチェックして FTP でUPしています。面倒なのでそういう方法もあるよ、という参考まで。

WordPressの高速化 2:高速なサーバーに乗り換える

サーバーの移転

プラグインを使った高速化がテクニック的な対処療法に近いものだとしたら、高速なサーバーに乗り換えるのは根本治癒に近い施策になります。

サーバーはたくさんのサービスがあるので一概には言えませんが、私が使ったことがあるサーバーの中なら、下記のサーバーを使っておくと安心です(おすすめ順)。

もし上記以外のサーバーを使っているのであれば、一度検討してみてもいいかもしれません。

参考までに私は以前、コアサーバーを使用していましたが、速度が遅く、新しいサイトを作るのを機にを契約してみました。

すると体感できるほどの速度改善ができ、費用もほとんど同じだったため、使用するサーバーだけでこれだけ変わるのかと驚きました。

ユーザーが見る画面もサクサク表示されたうえ、特に劇的に変わったのは管理画面のほうでした。画面の切り替わり時にワンクッション待つような感じだったのが即切り替わるようになり、作業も捗るようになりました。

お試し期間があるサーバーもありますので、是非一度試してみてください。

WordPressの高速化 3:キャッシュプラグイン

キャッシュプラグイン

WordPress はページを表示する際にPHPというプログラムを実行しています。

ページを表示するまでに、様々な処理が行われるため、表示するHTMLを出力するまでにやや時間がかかります。

ユーザーが見るたびにページの内容がコロコロと変わるのであれば毎回プログラムを実行すること自体意味もあるのですが、どのユーザーにも同じ画面を表示するなら毎回プログラムが実行されるのは無駄ですよね。

キャッシュとは、ユーザーに見せる画面の出力内容を事前にサーバー側で作っておき、リクエストされたら生成済みのものを出す、という仕組みです。

キャッシュには様々な種類があります。

ブラウザキャッシュ画像・CSS・JSといった全画面共通の要素を再利用する
ページキャッシュページを表示するのに使ったデータを再利用する
OPcodeキャッシュPHPの実行内容を再利用する
オブジェクトキャッシュデータの処理結果を再利用する(DBへのアクセス削減)

これらのキャッシュを設定するのによく使われるプラグインが下記になります。

WP Super Cache というプラグインもありますが、機能が低くトラブルにもあいやすいのでお勧めはしていません。

対応W3 Total CacheWP Fastest Cache
ブラウザキャッシュ
ページキャッシュ
OPcodeキャッシュ×
オブジェクトキャッシュ×
設定難易度

上記のような違いがあり、W3 Total Cache の方がやや設定難易度が高い分、出来ることも多いです。

どちらもコード圧縮のも可能なため、導入する場合はコード圧縮プラグインの導入を省略することが可能です。

WordPressの高速化 4:プラグインを減らす

WordPress はプラグインによって機能を拡張していくことができます。

プラグインは標準の機能にさらに機能を追加する機能となるため、導入数が増えれば増えるほど、初期化やプラグインの動作によって画面に表示されるまでの時間が増える場合があります。

プラグインは簡単にインストールできてしまうため、次々導入してしまいがちです。

プラグインの導入時に検討・確認していること
  • 代替手段がないのか検討する(特に使い勝手系)
  • 訪問ユーザーにとって改善になるか検討する
  • 単体ページでしか使わない機能は本当に必要なのか検討する
  • 類似プラグインを複数検証し、最適か確認する(テスト環境を使用)
  • 「本当に大事なこと」を実現する手段になっているか確認する

上記を参考にしつつ、WordPressプラグインの減らし方を参考にしてみてください。

プラグインは日々更新されているため、紹介サイトなどで導入をきめたプラグインなどの場合、スクリーンショットが古くなっている場合が少なくありません。

そのため、プラグインの詳細は「インストールしてみないとわからない」状態であることが多いはずです。

厄介なのは、軽くテストするだけのつもりで導入したプラグインであっても、DBに設定を残したりするプラグインが結構多いことです。あれもこれもと試していくとどんどんDBが肥大化していくので、導入前に事前にテストできる環境を作っておくことをお勧めします(サーバー上で本番環境を複製して作るか新規にインストールするなど)。

WordPress高速化 5:コードの圧縮・最適化プラグイン

コードの圧縮プラグイン

HTMLやCSS、JavaScript は改行やコメントなどを入れながら作成していくものです。

しかしそれは人間にとって必要ですが、コンピュータにとっては無くても問題がないもの。

コードの圧縮・最適化プラグインを導入すると以下の機能が利用できます。

  • 不要な改行やコメントを全て取り払い、軽量化する
  • 複数のファイルを単一のファイルにまとめ、サーバーへのファイルのリクエスト数を減らす
  • コードの読み込み順を最適化する

コード圧縮のプラグインも様々なものがありますが、キャッシュプラグインに内包している機能を使うか、キャッシュプラグインを使わない場合は Autoptimize を導入しておくと良いでしょう。

とはいえ、テキストベースで作成されているものなので、実際に圧縮されるファイルサイズはそれほど小さくはならず、せいぜい100~200KB程度削減できれば良い方で、コード圧縮による高速化の効果はほとんど体感できない程度です。

ただ、ソースコードを読みづらくすることができるので競合他社がどんなプラグインやWordPressテーマを使っているかをわかりにくくしたりはできます。

削れるものは削るべき、という潔癖症な方向けの施策かな、とは思います。

高速化プラグインを使用時の注意点

高速化を行うプラグインのうち、とりわけソースを圧縮するプラグインについては注意が必要です。

特にJavaScriptの圧縮や読み込みタイミングを変えるプラグインではサイトの元々の挙動が変わる可能性があり、十分なテストをしておく必要があります。

また、複数のプラグインをまとめて導入すると、機能的に衝突し、思わぬ挙動が生まれてしまうこともあります。

使う機能のすみわけをしっかり行う・複数同時に使用するのを避ける・この場合でもしっかりテストを行うといった配慮が必要です。

画像の圧縮とサーバー乗換だけはしておくと良い

高速化手法はたくさんありますが、実際体感的に効果の高いものは画像の圧縮とサーバーの乗り換えです。

キャッシュ系プラグインや、プラグインの削減、コードの圧縮は利用状況により、効果が変動するので、全員にお勧め、というわけではありません。

十分な知識を必要とする場合もあり、導入後サイト内の全ページをチェックしておく方が安全です。

例えばプラグインで使っているショートコードの抜き忘れや、プラグインの特定機能を前提にしていた装飾などに問題が出ていないか、読み込み順を変えたことによってアコーディオンが開かなくなったりスマホのメニューの挙動が変化するなど、テスト工数は馬鹿になりません。

一方、画像の圧縮はファイルサイズが削減されるだけで高圧縮にしていなければほとんどオリジナル画像と同じ表示が得られるので導入による事故は少なめです。サーバーの変更は、WordPressが動作すれば大体問題も出ないため、比較的安全な上、応答速度が向上するためスピードテストなどをした際にもあきらかに速度が改善します。

速度よりもコンテンツの充実を重視する

結局のところ、ウェブサイトの成否はコンテンツの内容で決まるといっても過言ではありません。速度はあくまで十分条件でしかなく、アクセスされ成果の生まれるウェブサイトの必要条件はあくまでコンテンツです。

アクセスアップを目指す過程でブログのスピードに課題を感じて本記事を読まれているのではと思いますが、コンテンツに改善余地が残っているなら先にそちらに着手することをお勧めします。

まとめ

このページで解説したことを以下に要約します。

  • ブログの高速化はGoogleも推奨している
  • 高速化によるメリットは主に直帰率の低下とそれに伴うSEO効果
  • スピードが速い、はもはや「お作法」の時代
  • 目標とする速度はLCPで良好といえる数値になること(2.5秒以下)
  • 効果の高い高速化手法は画像の圧縮とサーバーの移転
  • 画像圧縮プラグインのおすすめは EWWW Image Optimizer と Compress JPEG & PNG images の二つで、EWWWは課金してロッシー圧縮をしたい場合、Compress J&Pは無料でロッシー圧縮をしたい場合(尚且つ自動生成無し)
  • キャッシュ系プラグインのおすすめは W3 Total Cache と WP Fastest Cache で、多機能だけど設定難易度が高いのはW3 Total Cache、十分な機能で設定が容易なのはWP Fastest Cache(こちらがおすすめ)
  • プラグインは気軽に入れるべきではなく、導入時にしっかり検討し、必要に応じてテスト環境でも試してから導入するべき。
  • コード圧縮プラグインはあまり効果がない。導入する場合は全ページテストするくらいの気持ちで十分なテストを行うこと。
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